にっぽんあちこち

見たことのない景色を求め徘徊します。

なんの縁もゆかりもない田舎なのに

先日、住んでいる地域の敬老会で、歌ってきました。笑

人口の少ない地域では、行事があると基本 全員参加。

芸がある奴は、なおさらだ。

娯楽の少ない田舎では、芸事が大変 好まれる。

だから今でも、地域の伝統である神楽を大切に継承されている。

 

小さな田舎の口コミの速さは凄まじい。

ネットよりも速い。というか、ほとんどの情報はネットには出ない。大きな行事ですら、あまり出ない。ほぼ口コミだ。

 

昨年の冬に、子供の保育所の発表会で ちょっとギターを弾いただけなのに、次の週には近所に広まってるという…ディープな社会だ。

そんな流れで、いや、たったそれだけの事で 敬老会のゲストに。汗

 

この町の人は本当に明るい。お年寄りは特に陽気だ。そして優しい。

私の下手なギターと歌を上手に褒めてくれて、一緒に歌ってくれて、なんだか私は 自分が子供になった様な気がした。

親世代の人達の前で発表をし、褒めてもらえた事が嬉しくて、幸せな気分になった。

子供の頃、親から褒めてもらった事がなかった。

 

この町の特徴は「子供を大切にする」という所だ。

だからこの町に住む事を決めたのだった。

この町の人達は、子供の褒め方がとても上手だ。

でも、まさか自分が、その大切にされる子供の気持ちを味わえるとは思いもしなかった。

一人のお婆ちゃんが言う「あなたは、ここへ因縁があったんじゃけぇ。」

でも来年には元サヤに…引っ越すんです。と告げると、もう一人のお婆ちゃんが「また戻って来んさい。」と。笑

あぁ、この町に生まれたかった。

そう思えた一日でした。

 

 

ほんとに戻って来ようかしら?笑